あつまろです。

株価が割安なのか割高なのかをはかるための指標(ものさし)はたくさんありますが、代表的なものが株価と純利益の比率を示すPERです。PERは純利益ですが、他にも何かしらの利益や近い概念としてキャッシュフローを基準に株価が判定する指標(ものさし)があります。 しかし、約10年前のリーマンショックでは私たちに判定基準となる利益やキャッシュフローの変動リスクを教えてくれました。
「景気動向と利益変動の関係性」
景気がよくなるとフトコロ事情もあたたかくなって贅沢をしようという気持ちになります。これが企業業績にもプラスに働いて利益が出る。企業も新たな投資などにも前向きになったり、従業員に還元したりします。利益が伸びると株価も伸びる傾向があり、投資家も益が出ます。正の循環です。
しかし、どこかでつまづくとこれが逆回転します。リーマンショックではその落下スピードと地域的な広がり(いろんな国への連鎖)を我々に見せてくれました。

「トヨタの利益が消し飛んだ」
トヨタの例をみてみましょう。純利益だと特別損益が入るので、本業の利益に近い営業利益をみます。
07年度の営業利益は2.2兆円でした。
08年度にマイナス0.4兆円になりました。
じつに2兆円の営業利益が蒸発してしまったのです。すべてがリーマン・ショックの影響とは限りませんが、大きな影響を受けているのは確実でしょう。

「ビジネスの特性を知る」
リーマンショックが起きるても企業によってインパクトは変わります。食品など生活必需品を取り扱うビジネスは景気変動へのインパクトが薄くなります。景気がいいからといって私たちの食べる量が増えるわけでもないですし、人口も急激に変わらないので胃袋の数も急に変わりません。一方で生活必需品でない嗜好品は影響をうけやすくなります。フトコロに余裕がなくなると、やはり贅沢を手控えますので。
先ほどのトヨタのビジネスは自動車なので生活必需品のようにも思えますが、自動車って嗜好品の面が強くでるビジネスだと思います。景気が良いと高級車や、米国ではピックアップトラックなど大型車で単価が高いものが売れる傾向があります。これら1台でコンパクトカーが複数台買えたりします。レクサスなど高級車は生活必需品というより嗜好品だと思います。そもそも車を買う人は乗り換え需要が多く、そのまま乗り続けるという選択肢があります。

「最悪のシナリオを頭の片隅に」
ずっとリーマンショックのようなことが起きると疑心暗鬼で生活を過ごし続けるというのはやりすぎだと思いますが、ワーストケースが起こるシナリオは頭の片隅においておいた方がいいかと思います。楽観的シナリオだけを描いて手持ちのお金をすべて投入して、こういうシーンが起きて生活に支障をきたすなんてことのないように。投資にまわせるお金はどこまで、預金などセーフティにしておくお金はどれだけ、という自分のなかの安全域とリスクの関係を整理しておくとよいかなと思います。

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