あつまろです。

持続的成長を遂げる企業は何か。 そういうことを突き詰めていくと、大きな要素の一つとしてビジネスの立地があるんじゃないかと思うのです。 ただ、わたしたちの暮らしは日々変化があり、企業サイドにとっても手がけているビジネスを変化させる必要もあったりします。
「馬車から自動車の構造変化」
その昔、貴族の移動手段は馬車だったそうです。 そこから自動車へのパラダイムシフトが発生したとき、馬車製造メーカーは車輪技術や幌製造技術などで優位なポジションにいたはずです。 しかしながら、実際には馬車製造メーカーは自動車へのシフトに対応できず没落していったそうです。 唯一、生き残っているのがGM(ゼネラル・モーターズ)だそうです。全米最大の馬車製造会社を築き上げたデュラント氏の基に、つぶれかかった自動車メーカービュイック社事業の再建を託されて、短期間のうちに全米トップの売上まで成長させてフォードと並んで自動車業界を牽引するに至ったそうです。デュラント氏がビュイック社(自動車)を手がけたのは1904年のことです。

「馬車を生産し続けるのか、自動車を手掛けるのか」
21世紀を生きる私たちが100年以上前にタイムスリップして、当時有力メーカーだった馬車製造会社の経営者になったとしたら、迷うことなく自動車事業に参入しようと考えるでしょう。 なぜなら馬車市場は急速にしぼんで、自動車市場は急拡大するからです。そしてタイヤ技術や車体技術といった優位性があるからです(組み立てに特化している企業であればNGですが)。

「いま手がけている事業は、馬車か自動車か?」
経営者にとって大事なのは、いま手がけている事業は「馬車」なのか「自動車」なのかを認識することです。そして「馬車」であれば「自動車」にシフトするような行動力を起こせることです。 それを大きな企業で実現できる経営者は希少です。 富士フィルムが「フイルムカメラ」から「デジタルカメラ」にシフトに成功させた古森CEOの手腕はその一つの事例です。 「まだフイルムカメラもいけまっせ」という時期に実現させることはいかに難しいことでしょうか。 多くの技術者が「フイルム」関連で「デジタル」への強い反発心があったことは想像に難くありません。

「長期投資家にとっての示唆」
長期保有を前提にした投資を行う投資家は、パラダイム・シフトが可能な企業を見つけられるかどうかも一つの目安ではないでしょうか。しかしながら、そのような経営力は「希少」と言わざるをえません。 ただ、そこを見分ける選定眼みたいなものを身につけたいものです。

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