あつまろです。

猿楽(現在の能)を大成させた世阿弥は、風姿花伝において、「男時(おどき)、女時(めどき)」と独自の表現をしています。 
時分をもおそるべし。去年盛りあらば、今年の花はなかることを知るべし。時の間にも、男時(おどき)、女時(めどき)とてあるべし。いかにするとも、能によき時あれば。必ず悪きこと、またあるべし。これ力なき因果なり

男時(おどき)は、人生において勢いがある時期、いわゆるノッてる状態みないなものです。一方の女時(めどき)は、そうでない逆境の状態です。現代の感覚では男女差別表現にも思えます。ですが、人生において自分の力だけでないノッてる時とまったく冴えない時期があるという考え方には納得です。

なお、男時(おどき)、女時(めどき)についてはNHK「100分 de 名著」という番組で取り上げられていたものです。世阿弥『風姿花伝』 (100分 de 名著)
「人生において重要なのは女時(めどき)ではないか?」
時流に乗ってるとき、時流に乗れないとき、両方大事なんだとは思います。 しかし、私個人としてはノッてないとき(女時)こそが重要じゃないかと思います。周囲から自分が正当に評価されなかったり、自分の思い描くのような状況にならない時期にあっても腐ることなく黙々と取り組んでいくことは難しいことです。 そこで投げ出さずにマイペースで進むことができる人こそ、男時(おどき)で成果を発揮できるんだと思います。

「投資においての男時(おどき)、女時(めどき)」
投資も同じことが言えます。いかに抜群の投資戦略を練り上げることができたとしても、相場次第で冴えないパフォーマンスに陥ることがあります。最近で言うとリーマン・ショック後の低迷相場はそれに該当するでしょう。ここでは多くの投資家が市場を後にしました。 その一方で2012年後半からは日本株式市場は好調になってきました。男時(おどき)とも言える相場状況です。しかし実力以上のパフォーマンスが出ている場合もあり、そこで奢ってしまうと転落してしまうかもしれません。

「人生においての男時(おどき)、女時(めどき)」
人生においてもやっぱり同じことが言えます。私の場合は最近キャリアについて感じます。 2013年は男時(おどき)が到来したようで思いもよらぬ大役を担うことができました。 その一方で今後のキャリアが全て順調に行くわけではないこともわかります。この状況が暗転することを恐れている自分を発見します。しかし、やっぱりどんな状況であれ、自分が信ずる道を進むことが大切なんだと思います。 投資であれ、人生であれ、男時(おどき)、女時(めどき)の両方を経験しながらも、日頃の取り組みが成功に必要不可欠なんだと思った次第です。
にほんブログ村 株ブログ 株 中長期投資へ 応援よろしくおねがいします


世阿弥『風姿花伝』 2014年1月 (100分 de 名著)

風姿花伝・三道 現代語訳付き (角川ソフィア)