あつまろです。

東京証券取引所は6月に、オリンパスを「特設注意市場銘柄」の指定を解除しました。 「特設注意市場銘柄」とは、上場廃止に至らなくても内部管理体制について改善の必要性が高い時に指定されます。一言で言うとダメレッテルを貼られいたわけです。2011年のオリンパス事件の思い出を振り返りながら、いち投資家としての私の心境を記しています。
「オリンパス事件」
オリンパスは、マイケル・ウッドフォード当時社長が菊川剛当時会長などによる解任劇を契機に、以下の事実が明らかになりました。オリンパスは、バブル崩壊時に多額の損失を出し、歴代経営者が「損失隠し」のために実態とかけ離れた高額による企業買収を行い、それを投資失敗による特別損失として計上する粉飾会計処理を実施してきました。

「ウッドフォード社長解任劇時の心境」
当時、私はこんな記事を書きました。投資家目線でオリンパスをみる(2011/10/11付)
オリンパスの社長解任劇がニュースを賑わしています。市場における同社の信頼は損なわれて、株価は暴落しています。株価もさらに半減することも十分ありえそうです。投資家目線で同社を見ると、これだけの強いビジネスを有しているのに投売りされる姿を見るとバリュー投資のチャンスがあるかもしれません。タイミングをみて1〜2年程度のスパンで投資をするのも面白いでしょう。ただ、10年を超える長期保有前提の視点では、経営ビジョンや企業DNAに問題がある企業はやっぱり手を出しづらいというのが本音です。

「バッドニュースでの買いはチャンス?」
ブログ記事記載時点での株価は1500円を割り込んでいました。
その後、損失隠しの実態が明らかになり、1000円を割り込んで3ケタ台の株価水準にまで低迷しました。

あれから1年半。オリンパスの株価は急上昇して、現在は3000円を超えています。
オリンパス

安倍政権後の株価上昇に乗ったことも理由ですが、成長戦略における医療関連銘柄として注目された側面もあると思います。もし、私が記事を書いたときに同社の株を買っていても、2倍以上の値上がり益だったわけです。最安値圏からだと4倍程度になります(実際には投資していませんので、獲らぬ狸の皮算用です)。やっぱりバッドニュースで売り込まれた企業というのは、短期での値上がりチャンスがあるんだなということを体感しました。

「反省」
「投資家目線でオリンパスをみる」という記事を書いたとき、何かしら経営ガバナンスに問題があることは暗黙の事実でした。粉飾会計という可能性も想像できるわけですが、私は記事を書いたときには深く考えていませんでした。当然、粉飾会計による上場廃止というリスクもあるわけですが、そこのイメージができておらず悔やまれます。この反省を今後の糧にしようと思います。

「結果オーライでも問題はある」
投資は利益と損失の成果によって成功失敗を判断することが多いのですが、結果オーライでも、とるべきでないリスクをとっていたりすることがあります。失敗をすると人は謙虚な姿勢になって過ちに耳を傾ける気持ちになりますが、なまじ成功すると傲慢になりがちです。成功の裏にも、次に活かせるような数多くの反省点が存在するはずです。 成功体験に甘んずることなく、過去を省みて今後に活かせることができれば最高ですね。これは投資に限らず、あらゆる分野に共通するんじゃないでしょうか。

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