あつまろです。

「マッキンゼーの採用マネジャーを12年務めた著者が語る」という副題で「採用基準」という本が売れているようです。本屋でも積み上がっているのですが、私自身は当初関心がありませんでした。 しかし、あるキッカケでこの本を読むことになりました。
「カリスマブロガー、ちきりん」
話がすこし変わって「Chikirinの日記」という人気ブログがあります。おちゃらけ社会派と自称するちきりんさんが自由に思ったことを述べているブログですが、私が初めて読んだとき発想や着眼点が斬新で「世の中にはすごい人がいるもんだな」と感じたものです。

なかでも仕事における2つの記事は、私自身の姿勢が変わるくらいインパクトがありました。

守る組織、守る人
社会人になってすぐの頃は、必死で走っていたはずです。でも、2年たち5年たつと、中から「左手で仕事をする」人が現れます。右手(利き手)でやらなくてもやっていけるとわかるからです。しかも能力の高い人は左手で仕事をしながらも、さらに少しずつ“余裕部分”を増やし、貯めていきます。そういう過分な余裕を抱えた人が次にとる行動も決まっています。彼らはそれを“守ろう”とし始めるのです。守って楽に稼いでいこうとします。「守る組織」の出来上がりです。

ギリギリまで「まとめに入らない」能力
なんでもそうですが、何かを作り上げる時には「作る」+「整える」という二段階の作業が必要です。最初の「作る」は「中心的な価値」を生み出す作業で、後半の「整える」は、体裁を整えて、パッケージする、みたいな作業です。仕事のデキ、仕事力、というのは、この「最後にこれだけの時間が確保されていたら、オレはまとめてみせる!」と思える期間を、どれだけ短縮できるか、ということです。でも恐ろしいことに、この対極のような仕事のやり方をする人や組織もたくさんあります。日本の大企業の中には、10日後に何かを仕上げろ!と言われたら、「初日からまとめに入ってる」ような人さえいます。そういう人は、最初のミーティングで、「で、落としどころは?」とか言い出します。

「ちきりんが採用基準を書いた?」
じつはちきりんさんの正体が、採用基準の著者、伊賀泰代氏ということがネットで話題になっています。

NAVERまとめ 人気ブロガー ちきりん の正体? かぎりなく本物っぽい人物が話題に

「ちきりんさんの経歴」
東京都内の大学(法学部)卒
バブル時代の都銀に勤め
アメリカのベイエリアあたりで留学
外資系金融へ転職して、いま早期退職

「伊賀泰代氏の経歴」
1986年 一橋大学法学部 卒業
1986年 – 1991年 日興證券 引受本部(当時)勤務
1991年 – 1993年 University of California at Berkeley (MBA)
1993年 – 2010年 McKinsey and Company, Japan 勤務
2011年 - キャリア形成コンサルタントとして独立

上記のプロフィール以外にもいろいろと接点があって、「ほんとうにちきりんさんが書いたものなのかな〜?」と気になって思わず買ってしまいました。もし、ちきりんさんが意図的にネットで話題が起こるように仕掛けるマーケティング戦略であるならば、まさに「飛んで火に入る夏の虫」です。

「伊賀泰代氏はちきりんか?」
文体も異なっているので別人とか同一人物という判定は正直できませでしたが、ちきりんさんと伊賀泰代氏はともに「考えること」に共通する思いを感じました。
コンサルタントに向いているのは「半端でないレベルまで考え尽くすことができる人」です。純粋に考えることが好きで、考えることが楽しく、ヒマさえあれば何かについて考えている、思考意欲の高い人です。
「採用基準より」

ちきりんさんは自分のアタマで考えようという本も出版していますが、「考える」ということへ強い共通点を感じました。

「採用基準の感想」
この本でメイントピックは、「リーダーシップが大事」ということに尽きます。 マッキンゼーの採用基準は1.地頭がいいこと 2.英語ができること 3.リーダーシップがあることの3つと述べます。日本の優秀な人が持っているのは地頭以外のふたつが絶望的に欠けていると書かれています。
特に問題なのは、英語力に関してはそれなりに危機感がもたれているのに対して、「リーダーシップの欠如」に関しては問題意識さえ欠落している、という点です。外資系企業がグローバルな統一採用基準を適用した時、深刻な問題は、重要性自体が認識されていないリーダーシップの欠如です。

伊賀泰代氏はリーダーがなすべき4つのタスクをこう挙げています。「1.目標を掲げる 2.先頭を走る 3.決める 4.伝える」 私の価値観とも合ってすごく共感が持てました。 ちきりんさんの正体かどうかは別にしても、良書だと感じました。

採用基準

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