あつまろです。

2012年で最も印象に残った一冊がこれ。「2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する

これから40年間に起こることを予測するというのが主旨ではあるのですが、将来予測以上に私にとって価値があったのは、同書がカバーする範囲・領域の広さです。本書は全20章で成り立っていますが、各章ごとに各スペシャリストが執筆するというスタイルとなっているため、1冊の本ながら専門書数冊分の価値があるように感じられました。政治経済に重きを置いているのかと思いきや、宗教や科学にも章を割かれており、私が疎い分野なんかは一層面白かったです。

それでは、ごく一部をご紹介します。

「文化の未来」
グローバル化と技術進歩は「距離の死」をを意味すると言われる。しかし、多くの人々は「自分と似た」ものとの接触を望む。映画も音楽も地元嗜好の影響を受ける。音楽はブロードバンド環境の出現により、世界じゅうの人が、ほぼすべての音楽を、どんな場所からでも聴けるようになったが、たいていの場合は国内音楽が売上の半数以上を占める。Kポップの影響力は文化的に近いアジア地域に限定され、韓国音楽に世界的な知名度はない。音楽もまたローカルなもの、である。

「新たな核の脅威」
米ソ冷戦では敵対関係をうまく調整する方法を身につけてきた。インド、パキスタン、イスラエル、イランや北朝鮮など新規の核保有(疑惑)国は、このような経験をもっておらず、核兵器はいつかほぼ確実に利用される、というようにリスクが指数関数的に上昇していく。地球を滅亡させる全面核戦争の危険性は減少したが、数百万人を死に至らしめる地域核戦争は危険性は増し続けている。

「サービス業が拡大する」
貧しい国は大半が農業国だ。中程度の国は工業化が進んでいる。そして、豊かな国はサービス業が中心だ。2050年には多くの国が現在の水準でいう豊かな国になる。経済は、より豊かになるにつれて、物をつくることよりむしろサービスを提供することに、より大きなエネルギーを注ぎ込むようになる。

「未来は生物学にある」
知的学問としての科学は、すでに枯渇した。物理学も希望が持てない、収穫逓減の法則が作動し始めたのかもしれない。ところが、生物学は違う。科学的に言えば、未来は生物学にある。近年の技術進歩により、DNA(遺伝子)情報を解析できるようになった。脳を調べる技術が向上した。健康と長寿のための遺伝子操作ならできそうに思える。

2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する

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