あつまろです。

神奈川県にこだわる中堅学習塾ステップの株価が爆発しています。
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(Yahooファイナンス株価チャート)
長らく400円台をうろうろしていましたが、500円、600円と来て今月は一気に700円台にのりました。今月の急上昇は東証2部から東証1部指定が決まったことを起因として市場ではちょっとしたお祭りになったのだと思います。

この企業は緩やかに増収増益を成し遂げてきましたが、株価はパッとしない日々を過ごしてきました。学習塾業界自体が少子化で市場(パイ)の拡大に期待ができない。参入障壁が低く競争が激しい業界。投資家にとっては不人気な業界です。そんな学習塾業界の中でもステップはトレンドについていっていない地味な存在なのです。

「流行ビジネスモデルに背を向ける」
学習塾業界の成長戦略のひとつには、「個別指導」や「フランチャイズ展開」があります。実際に上場している学習塾業界では個別指導のフランチャイズでいろんな地域に進出するという企業がいくつか見られます。講師はアルバイトなど非正規雇用の講師が多くいる印象があります。

ステップの指導は基本的に「集団指導」。講師の90%以上は正社員講師で、年間4〜5校程度の開校という緩やかな拡大を目指しています。質の高い授業をモットーとしているので、内部人材を育成ペースにあわせて既存校の質の低下を招かないように校舎を展開していく、というスタンスです。

私は学生時代にアルバイト講師をやっていましたが、年齢が近いので生徒との心理的距離が近い一方、やっぱり教えることを専門的にやってきたわけではないので限界があるなと感じていました。自分が生徒だったら正社員で日頃から授業を第一と考える講師に教えてもらいたいな、という思いを抱いてきました。もし、自分に子どもがいたら正社員講師を中心としたハイレベル授業を展開する学習塾に通ってもらいたいと思い、ステップはその私の考えと合致しました。ちなみに塾講師の年収は低いのが一般的ですが、ここは年収500万円台と業界内では比較的良い報酬を講師に支払っているようです。

「神奈川県に特化」
世界で売ることを目指すグローバル企業とは真逆で、日本国内どころか神奈川県に特化した学習塾です。このニッチ戦略のメリットもあります。ステップのHPから抜粋します。
高校入試制度は都道府県によって大きく異なっています。当社は神奈川県内に根を張ったスクール網を形成することによって、人的資源を初めとする社内資源を神奈川県での学習指導に集中投下しています。

つまり神奈川県に特化することで「受験合格」という目標に対して、組織として力を分散することなくドミナントによる集中で受験ノウハウを蓄積していくという考え方です。実際、ステップの実績は湘南・柏陽・鎌倉学園・桐光学園・厚木など県内の偏差値60を超える高学歴公立高校への合格時実績1〜2位に位置しています。

ちなみに、ステップHPに「経営Q&A」というコーナーがあるのですが、こんなQ&Aが掲載されています。
Q.神奈川県以外に進出する計画はありますか?
A.当面はありません。
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(ステップHP『経営Q&A』)

「共感できる企業ですが・・・」
私自身はステップに強く共感し、実際に株式を保有してきました。企業自体の共感はもちろんのことですが、株価が安かったのが投資の決め手でした。割安株で配当利回りは4%台という状態が長く続きました。しかし、上昇した株価は追加投資の妨げとなります。PERは10倍程度と依然、割高感はありませんが、これまで数年間株価の推移を見てきてしまった私としては買う気は起こらないもんです。やはり投資というのは、誰も見向きもしない安いときに買うのが一番だな、と感じます。優れた企業を最高の価格で買うのが投資家としては理想ですね。

「過去参考記事」
投資銘柄候補「ステップ」
学習塾がおもしろい

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