あつまろです。

1ドルは78円、1ユーロは97円(2012年6月3日)です。円高が目立ってきました。どれくらい円高になったのか5年チャートをみてみましょう。
「米ドル」
doru

「ユーロ」
yuro

「為替は長期的にみると購買力平価と連動する」
おにぎりのように商品やサービスを買う通貨のチカラを「購買力平価」と言います。為替レートというのは、どれだけの商品やサービスが買えるか(購買力平価)に連動することになります。

日本はデフレに苦しんできました。つまり物価が下がったということ。 このため購買力平価で考えると、現在の円高は私たちが思っているよりも円高ではないのです。購買力平価と為替の情報を発信している国際通貨研究所のチャートをみてもらえると感覚は使えると思います。紺色の線が為替レート、緑色は企業物価を表しています。
「米ドル」
dorudoru

「ユーロ」
yuroyuro


「為替レートの変動要素」
長期的にみると購買力平価に連動するのですが、短期的には他の要素で為替は動きます。 例えば、年利6%などの高金利通貨などが一時的に人気を集めて通貨高になったりします。 また、現在の欧州ではギリシャのユーロ離脱やら、スペイン国債利回り上昇やら、ドイツ・フランス両首脳の連携がうまくいかなくなる不安などから欧州からマネーが逃避して結果的にユーロ安になったりします。 数年前までの日本円は円安に振れすぎたのですが、いまではさすがに購買力平価を超えた円高になってきているようです。ただし、名目でみるほど極端な円高ではない、ということは念頭に置いた方がよいですね。

「行き過ぎた為替をチャンスに」
シンプルにFX、外貨預金、外貨MMFなど通貨に近いものに投資する方法もありますが、わたしの場合は資産運用の柱に株式投資を据えています。なので為替も株式投資の検討考慮の一部として入ってきます。

業態でみると小売業は比較的堅調そうです。これは円高の恩恵でコンビニやニトリなどお手頃価格で原材料を輸入できている企業が存在するからでしょう。こういう企業は円高の恩恵を生かしているわけです。しかし、円安になれば逆風になります。
長期視点でみると為替を考慮したとき最も活きてくるのは、海外資産へ投資している企業だと思います。例えばM&Aで外国企業を買収する、海外の資源権益に投資する。現在は為替だけでなく、欧州企業を中心に企業に逆風が吹いている時期だからこそ売却案件も出てくるでしょうし、買収・投資における競合企業に勢いがない。買いを探る日本企業にとってはチャンスが到来しているんだと思います。

ただ注意をしておくべきは、M&Aや海外権益投資をすべて諸手を挙げて賛成するわけではありません。なかには国内で成長が見込めないから海外に活路を見出すという短絡的な経営をしている企業もあります。そういう企業は足下を見透かされて、結局高い買い物をして、その後も良い成果をあげれないというリスクがあります。経営戦略がキチンとした上で海外に投資している企業を探しています。具体的な例であげると日本電産なんかは良い例に値する企業だと思っています。