あつまろです。

前回(テルモの株が売られる3つの理由)はテルモのネガティブニュースをお伝えしましたが、ちょっとしたポジティブニュースもご紹介しておきます。

テルモの主力事業のひとつにカテーテルがあります。カテーテルは血管内に挿入する管のことです。この領域に関する新製品を発表しています。
OFDI
(テルモ決算説明会資料より)
カテーテルに近赤外線の照射部をつけて血管内の画像が見えるという仕組みです。これまで超音波で画像は見れる装置は存在していたのですが、近赤外線を用いた今回の装置の方が解像度が鮮明になるそうです。解像度が高い方が医師にとっても、患者にとってもメリットです。

ただ、すべての血管に通用するか?というと限界があるそうで、血管壁の浅い部分までしか届かないそうです。どこまで医療現場で「使える」のかわからないのであまりに楽観視もできませんし、売上目標は2015年3月期35億円と、現在連結売上の1%以下しかないので業績への実質的なインパクトはありませんが、継続的にR&D活動を通して新製品を出しているニュースを見ているとうれしくなります。どこかで大ブレイクするような医療現場の改革が起きるような新商品も出てきて欲しいものですが、テルモの場合は小さいことをクリアしていくことの積み重ねの方が現実的かもしれません。テルモは日本人が得意とするカイゼンやホスピタリティが宿った製品など世に出してきた企業だけに、小さなイノベーションの連続を期待しています。

過去記事:テルモのM&Aってどうなの??(2011年4月)
過去記事:世界4強に挑むテルモ(2011年12月)
過去記事:なぜテルモは社員20名の米会社を買収したの?(2012年1月)
過去記事:テルモの株が売られる3つの理由(2012年5月)