あつまろです

日本囲碁会で史上初の五冠を達成した張栩という棋士がいます。その彼の著作「勝利は10%から積み上げる」に強く印象に残る話がありました。

「時間制限というルールにどう向き合うか」
囲碁界にはいまだに『時間を来にしながら打つなんて邪道だ』という考え方が残っています。でも時間制限というルールがある以上、そのルールの中で、勝つための最善を尽くすべきだと考えています。終盤で相手が乾坤一擲の勝負手を放ってきた時に時間がなくなってミスをして負けてしまうのでは、とても最善を尽くしているとは言えないと思うのです。中国や韓国の棋士は、日本の棋士と対戦する時に、『少しくらい形成が悪くても、日本の棋士は前半でたくさん時間を使うから、後半でいくらでも追い込める』と思っているといいます。

囲碁は持ち時間制です。「盤上の真理を追い求める」と時間を無視して勝負に負けても話になりません。時間という制約の中で最高のものを出すというのは至極当たり前なことです。

「私たちは時間の使い方が下手くそ」
その当たり前の時間制約への意識が私たちは弱いようです。私自身が仕事をしていてそう感じます。期限(デッドライン)を設けない、仮に期限があっても直前まで意識せずギリギリになって焦り、中途半端なまま終わったり、期限を延長したりしてしまう。また会議でもダラダラと長引いてしまうことがあります。誰でも思いあたる節ががあるのではないでしょうか。

「資産運用では時間を味方に」
うまく時間をつかえば時間が味方になります。資産運用のシーンでも時間は重要です。どれだけの期間を投資し続けることができるのか。いつまでにどれだけの資産を築くのか。時間を考慮して資産運用に取り組めば、時間が味方になってくれます。

「時間から出発せよ」
ドラッカー氏がよい言葉を残してくれています。
成果をあげる者は、時間が制約要因であることを知っている。成果をあげる者は、仕事からはスタートしない。時間から出発する。

「人生は時間制限がある」
わたしたちの人生自体が時間制限というルールの下に存在しています。日本人の平均寿命が82歳。例えば、31歳の私の場合は残り51年間。この期間で何を成し遂げるのか。それを達成する時期はいつなのか。その時期までにいつまでにどういうステップを踏んでいくのか。自問したい。何も考えずに生きてるだけだと、いつの間にか何も成し遂げないままゲームオーバーです。

ゴルフの石川遼選手は「20歳でマスターズ優勝」という夢を綴って、今年そのマスターズに出場して夢の実現にチャレンジします。彼の素晴らしいところは、「高校一年生、日本アマ優勝、プロのトーナメントでも勝つ。高校三年生、日本で一番大きなトーナメント、日本オープン優勝」など、小学生のときにいつ何をするかを明確にして目標を定めて、その道に歩み続けているところです。

私たちも皆それぞれが自分の人生に対して、いつまでに何を成し遂げるかを明確にして邁進することで、かけがえのないものを得られるのではないかと思います。いまから5分間でも目を瞑って妄想してみませんか?

勝利は10%から積み上げる