あつまろです。

iPadにも日本メーカーの部品が多く使われており、やっぱり日本の品質は高いんだなあ、と感じる人は多いでしょう。 しかし、日本メーカーの部品が選ばれているのは品質だけが理由ではなく、生産地である中国・台湾から近いという立地の恩恵が強く寄与している。野口悠紀雄氏はそのように述べています。
「部品調達はアジアから」
アップルの製品の組立工場は中国にあります。アメリカから船便で中国に行くには35日かかってしまい、これだと時間がかかりすぎです。しかし、航空便を使用するとコストが船便の10倍で今度はコストで折り合いがつきません。そこで部品供給地は中国近辺からとなり、日本、韓国メーカーが多く選ばれているわけです。iPhoneのタッチパネルにはアメリカのコーニング社製も採用しているそうですが、実際に生産しているのは日本や台湾にあるコーニング社の工場だそうです。

「日本メーカーは欧米メーカーより有利」
アップル製品に代表されるように多くの製品が中国の大量生産体制によって供給されています。生産地から近くにいることが日本の有利な点です。しかも、消費地は欧米日から中国インドに代表される新興国にシフトしており、アジアの地域は工場としてだけでなく、市場としても魅力を増しています。元気のない欧州状況に比べて日本がいる場所は、生産地からも市場からも近く有利なポジションにいます。

「日・中・韓・台が世界にモノを提供」
かつて日本が世界シェアを独占していた液晶テレビなどの家電、造船、鉄鋼生産は、だんだんと日本のシェアが落ちています。で、それに代わっている企業に目を向けると韓国サムスンや台湾・中国メーカーだったりします。世界的な目でみると東アジア(日・中・韓・台)が世界中にモノを提供しています。世界最高峰のものづくり企業が揃う東アジア地域で、好敵手(ライバル)と競い、ときに共闘しながら日本企業も力をつけていくことができると素敵なことです。
※東アジアが世界最高峰のモノづくり現場というのは現状なだけなので未来永劫続くかどうかは過度の期待はできませんが。