あつまろです。

「インフレへの備え」は、あまりパッとしないトピックです。そりゃ長いことデフレが続いているのだからイメージがわきません。

「アリとキリギリス」の寓話でキリギリスには冬の経験がなかたかもしれません。虫の命は短い。人間が何十回も季節の移り変わりを経験しているのに対して、キリギリスはあまり経験がなかったのかもしれません。一方のアリは組織として歴史から季節や冬の存在を知り、せっせと冬に備えをしたのかもしれません。

私たちにとってのインフレも同じような話じゃないかと思えます。私たちの歴史は何度もインフレを経験しています。むしろ現在のデフレ時代の長期化の方が異例に思えます。「アリとキリギリス」におけるアリの備えを見習って、高インフレに備えたいと私は思っています。対インフレとしての資産運用をどうするかを考えます。
「国債・預貯金」
安全資産としての固定金利国債や預貯金はインフレに対してとても弱い資産クラスです。現在の低い固定金利型商品を保有していると、インフレ時の物価上昇で実質価値が目減りします(物価上昇>利回り)。「安全資産かつインフレ対応」型で選ぶなら個人向け国債(変動10年)が賢明な選択です。インフレになると物価上昇と金利上昇が起きます。市場金利と連動する商品なのでインフレ(物価・金利上昇)時にはこの商品が妥当です。10年と長期間ですが、中途換金でも元金は戻ってくるのでその点は安心してください。

「外債・外貨MMF・外貨預金」
大量の日本円札を刷ると円の価値が暴落します。ユーロのように日本円の信任に疑問符がつき極端な「円安」になる可能性だってあります。となると資産の一部を外貨建商品で運用するのは良いと思います。しかし、円安になると為替差益を得ることになります。外貨預金だと総合課税といって税率がめちゃくちゃ高くなってしまう可能性があります。インフレによって課税率が増えるこの現象を「インフレ税」と私は呼んでいますが、これを避けることができるのは「外貨MMF」。この商品は為替差益が非課税になります。資産の20〜30%くらいを保有するのも一案。中級者向けには外貨MMFを経由して米ゼロクーポン債など外国債券を買うワザもあります。野村証券や三菱UFJ証券など大手証券は外国債券のラインナップも充実しています。

「株式」
株式は歴史をみてみると短期的にはインフレの影響で株価も影響を受けることが多いようですが、長期的にインフレに負けないことが米国200年の株式市場の歴史で証明されています。物価と連動するモノやサービスを取り扱い、企業自身も実物資産を保有していることからインフレに負けないことは当たり前の話です。長期的視野に立てば対インフレの最有力候補です。ジェレミー・シーゲル教授は10年保有を前提にした場合、資産のうち40%を株式で保有することが最もリスクを減らすことになると過去データから算出しています。資産の40%を株式で運用と聞くと「リスクが高すぎる〜」と思うかもしれませんが、結果的にはそれがリスクを最も減らすということを歴史が教えてくれています。あまり株式投資に馴染みがない人にとっては日経平均やTOPIXなどに連動するインデックスファンドを買うのが賢明です。銘柄選びに悩む余地がありません。

「不動産」
インフレは物価上昇を指すので実物資産として不動産はありな選択ですが、不動産は額が大きいので庶民には手が出しにくいものです。庶民にとっての不動産投資に近いのは持家。この低金利のうちに長期固定で住宅ローンを組んでマイホームを持つとうのは意外といいかもしれません、減税措置もありますし。また、金融商品としてはREITがありますが、コチラは商品としての仕組みへの信頼性があまり高くないので、資産の10%以下程度まで制約をかけておいた方がいいと思います。無理にREITを買う必要は全くありません。

「金(ゴールド)」
実物資産として金(ゴールド)はここでも注目されそうです。しかし、私は金(ゴールド)には期待していません。資産の1%も金(ゴールド)で持とうとも思いません。その資金があれば株式を買います。しかも現在はバブル状態だと思ってますし。
過去参考記事:金(ゴールド)ですか・・・

「結論」
投資初心者の方で向こう10年の運用を前提においた資産運用モデル。「1.株式で運用するインデックスファンドを資産40%」、「2.外貨MMFを20%」、「3.個人向け国債(変動10年)を40%」。ちなみに責任はとれませんので、自己責任で。投資中級者以上の人は自分なりの最適なポートフォリオをどうぞ。