あつまろです。

ケッチャップメーカーといえば、カゴメを連想する人が半数を超えるでしょう、もしかしたらデルモンテ(キッコーマン)を連想する人も少数派ですがいるでしょう。今回は日本においてマイノリティであるハインツ(Heinz)。「逆さボトル」のケッチャップで世界のケッチャップ市場を牛耳る企業です。
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「1.ハインツの紹介」
<数字>
売上高10.7億ドル(約8239億円)。純利益0.98億ドル(約760億円)。数字だけ聞いてもピンと来にくいので比較対象としてカゴメの数字を見てみましょう。売上高1800億円(ハインツの20%)、純利益24億円(ハインツの3%)。利益の額をみてもらうとわかりますが、日本の食品会社は収益の低い企業が多く、投資対象にしにくいというのが実情です。

で、ハインツの場合は利益成長では、ここ6年間で平均8%成長を続けています。利益成長に比例して配当額も増えています。2012年見込みも含めて6年で60%アップです。
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(出典:Heinz Investers Presentation Q2 FY12)

<事業>
事業ポートフォリオに目をむけるとケッチャップが半数近くを占めますが、加工食品、スナックや幼児用食品も取り扱っています。
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(出典:Heinz Investers Presentation Q2 FY12)

<世界シェア>
世界のケチャップ市場の上位10ヶ国のうち7ヶ国でトップシェアをとっています。hnz4
(出典:Heinz Investers Presentation Q2 FY12)
日本は世界2位の市場ですが、ご存知のとおりトップシェアはカゴメ(50%)、続いてデルモンテ(30%)、ハインツは3%しかとれていません。ガラパゴスという向きもあるのでしょうが、私はカゴメも潜在力があると思いますが、内向き経営の結果かと思います。商品はよいはずなのに、もったいない。

「2.新興国戦略」
ハインツは私の主力銘柄候補です(参考:キラ星のように輝く13銘柄)。 評価している点のひとつに、新興国への成長シナリオがハッキリしていて、具体的なアクションを起こしている点があります。今回は新興国戦略を中心にみていきましょう。

GDPでみると、2050年には世界トップ10には現在新興国と呼ばれる国々がランクインしていくとされています。中国、インド、ブラジル、ロシア、メキシコ、インドネシア。
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(出典:Heinz Investers Presentation Q2 FY12)

このためハインツは新興国を成長のドライバとして見ています。現時点の新興国経済力の1位、2位は中国とブラジルです。
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(出典:Heinz Investers Presentation Q2 FY12)

2011年にはこの中国とブラジルの現地ケチャップメーカーを買収しています。自前のハインツブランドだけでなく、コアビジネスについては買収によって成長する姿勢です。欧米企業ならではの買収によるスピード感のある狩猟型アプローチですね。
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(出典:Heinz Investers Presentation Q2 FY12)

2011年時点で既に将来世界トップ10に入る新興国に商品ポートフォリオを築いています。
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(出典:Heinz Investers Presentation Q2 FY12)

売上に占める新興国の地域シェアが増えていることがグラフからわかります。全体の20%相当にまで拡大しています。
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(出典:Heinz Investers Presentation Q2 FY12)

2016年には、さらにペースを進めて30%まで拡大させる計画です。
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(出典:Heinz Investers Presentation Q2 FY12)

新興国マーケットシェアを握ることは、目先のリターンでなく2050年まで見越したアクションプランです。長期保有するにはもってこいの企業だと思っています。我が家の冷蔵庫はもちろんハインツのケチャップです。