あつまろです。

栃木のすごい企業「マニー」」は8月期決算。2011年10月末に業績が発表されました。北関東という立地から震災の影響をうけて本社工場も被災し、連続増益は途絶えたもののなんとか17期連続増益確保できた模様です。

マニー地震
(出所:マニーHP2011年決算説明会資料)

決算をみると営業益率が35%超。純利益率でも20%を超えています。キャッシュ・フローをみてもカネ回りがよさそうです。BSからも無借金でキャッシュが積み上がっていて、逆にちょっと配当で吐き出せば?とツッコミを入れたくなるくらい財務の安定性があります。また、今期はJASDAQから東証2部上場を果たしてちょっぴりステージが上がりました。
業績
(出所:マニーHP2011年決算説明会資料)

そんなマニーの決算発表で私が注目した3点について取り上げます。

「1.デンタル事業におけるニセブランド対策」
マニーは3本柱の事業領域がありますが、もっとも懸念を抱いているのは3本柱の一角デンタル事業。中国を中心としてニセブランドが市場に出回っているそうです。ニセブランド問題は実は2つ大きな問題があります。「.泪法疾宿覆鯒磴い燭じ楜劼悗竜_饌纂困肇屮薀鵐苗祺爾垢觀念」、「顧客がニセモノとわかっていても安い製品を欲している」。

「.泪法疾宿覆鯒磴い燭じ楜劼悗竜_饌纂困肇屮薀鵐苗祺爾垢觀念」に対して、マニーはニセブランド対策としてホログラムシールを貼ったり、特殊インクによる印刷によるパッケージによる差別化を実施して、ようやく歯止めがかかってきたようです。ただし、コスト増という代償がついているようでココは甘んじて受け入れてるという状況でもあります。

「顧客がニセモノとわかっていても安い製品を欲している」という点に対しては、低価格ブランドとして例えば中国市場では「馬尼(マニー)」ブランドとする等、市場ごとのブランドを投入することを検討していると発表しました。じつはこの話は半年前にIR担当者にヒアリングしたときに話をされていた内容なのですが、公に発表されていなかったのでブログでの話題は控えていました。マニーの商品は「高品質」が売りですが、一部クオリティを下げて「お手頃価格」のラインも入れることで、新興国市場のボリュームゾーンを狙うということです。以前IR担当者にヒアリングしたときには、クオリティを下げると言っても例えばパッケージを簡素化したり、取っ手部分など製品のコア部分以外を低価格化するという話をされていました。裏を返せば、競合他社との価格競争が激化しているという現実でもあり、注視していくポイントです。

「2.海外生産の増加」
マニーの勝利の方程式は、国内で新製品を生み出して、国内工場でモデルラインを構築する。それが確立したら順次海外生産に移管して利益率を高めるというモデルです。今回も順調にベトナム工場に移管の発表があり、ここは安心材料です。マニーの工場は、ベトナム・ラオス・ミャンマーと東南アジアの中でも格別工賃が安いエリアに出ていっているので原価低減が期待できます。継続してもらって既存事業を「金のなる木」にしてもらって、そこで出た利益を基にして、新規製品で売上拡大という「ハメ技」を決め続けてほしいものです。

「3.10%成長への回帰」
今回のポイントはココでしょう。既存ビジネスは安定しているけれど、高い成長が期待しにくいというのがマニーに対する市場関係者の不満でしょう。マニーは国内と海外の2つの側面で10%成長にむけてのメッセージを掲げています。

々馥盪業

先ほど述べた国内生産を海外工場に移管し、国内生産要員を開発・マーケティング部門にシフトすると発表しています。現在40名の研究開発メンバを、8月末に100名まで2.5倍まで増加させると言います。しかし、生産を担当していたメンバが研究開発やマーケティングに移っても成果をあげれるのでしょうか?これに対してマニーはこう伝えています。
当社は主に消耗品を扱っており、品質について最も理解しているのは生産要員である。教育や訓練など、克服すべきことは多いが、他の企業と比較して障害は小さいと考えている。

また、研究開発費は今期で対売上高比で8%まで増加。来期はさらに9%台まで増やすと掲げています。売上拡大を目標とした新製品投入のため、研究開発に対して「人」も「カネ」も出すという攻めの姿勢が見受けられます。ただ、ヒットする新製品は野球で言えばバッティングのような「水モノ」で何も確約できません。が、バットを振ることと同じようにチャレンジしないとヒットもホームランも打てません。

海外販売拠点

これまでの海外拠点は全て生産拠点。それが今回ベトナムに販売子会社MMHを設立したという発表がありました。
ベトナム販売拠点
(出所:マニーHP2011年決算説明会資料)
より現地に密着し、各国の要求特性から新しい製品を模索していく。ベトナムの販売子会社MMHは、すでに独自のブランド(MANI-VN)で稼働を開始し、売上を計上しているため、この結果を中国やインドに適用し、拡大を図る。

前述した低価格化ブランドも含まれているのでしょう。コスト増など全てがプラスのニュースとは思えませんが、現地化(カスタマイズ化)は日本メーカーとして良い流れだと思います。

以上です。細かいところをあげると話は尽きないのですが、決算発表ひとつとっても話題がたたくさんありますね。知れば知るほど「そうだったのか!」と新たな発見や気づきがあります。これだから株式投資は楽しいです。

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