あつまろです。

高金利通貨の人気が続いています。人気のブラジルレアルは政策金利12%超という高い数字で個人投資家の人気を鷲掴みにしています。また、実際に通貨高も検討に続いています。しかし、ブラジルレアルなど高金利通貨は「買い」なのでしょうか?

高金利通貨は、基本的に高インフレの通貨であることを意味します。

「例:円国とドル国でのおはなし」

「為替」 100円=100ドル
「金利」 円国は0金利、ドル国は5%金利(=インフレ率)
「物価」 円国のおにぎり100円、ドル国のおにぎり100ドル

「1年後」

「物価」 円国おにぎりは100円のまま。ドル国はインフレで105ドルに値上がりしました。
「金利」 銀行に預けていたお金は、1年前の100円はゼロ金利なので変わりません。一方、100ドルは105ドルとなっています。※円国で預けたの人はドル国を羨ましいと思ってしまいがちです。
「為替」 同じおにぎりを基準にして計算すると100円=105ドルとなります。※仮に100円=100ドルのままだと、円国のおにぎりは100円なのに、ドル国でつくったおにぎりは105円になって、安い円国のおにぎりばかりが売れることになります。

現実の世界では、名目金利の数字に魅力を感じてドル国の通貨を買ったり、市場参加者が短期相場であえて高金利通貨を買うことで利益を出すようなことが起こり、100円=110ドルや120ドルになったりします。しかし、それは商品やサービスなどを基準とすると不均衡(プチバブル)を生み出すこととなり、いつの日かあるべき姿に戻ろうと調整(プチバブル崩壊)が起こります。振り子のようなものです。

「為替は購買力平価で決まる」

おにぎりのように商品やサービスを買う通貨のチカラを「購買力平価」と言います。為替レートというのは、どれだけの商品やサービスが買えるか(購買力平価)に連動することになります。高金利通貨は長期的に金利差分は、通貨安となって相殺されます。

結局、為替取引ではゼロサムゲームです。

別の見方をすると、あきらかに行き過ぎの為替相場というのは、行き過ぎた円高や円安などの「ひずみ」が発生したときに、通貨を長期ポジションで売買することで「ひずみ」が是正されたときに利益を得ることが可能となります。(私は自信がないので為替で益を狙うことはしませんが・・・)

「購買力平価って何をみればいいの?」という疑問も浮かんできます。これには企業物価、消費者物価、輸出物価など複数のものさしがあります。購買力平価の定義も一概には言えないものなんですね。※日経新聞のコラム特集では企業物価が連動しているという専門家の声を紹介していました。

「さいごに」

2007年フランスに旅行しました。当時のユーロ円は160円前後と記憶しています。現地での買い物は日本の物価と比べた場合、ものすごく高く感じました。マクドナルドのセットメニューが円換算だと1000円を超えていたり、自販機で買うペットボトル飲料もすごく高く感じました。ましてやレストランで食べるフランス料理の価格などは・・・
当時は「ユーロ高円安」が鮮明でしたが、私は現地の物価を肌で感じて、間違いなく円高になるなと思ったものです。

購買力平価と為替の情報を発信している国際通貨研究所で、当時の為替レートの異常さを示すチャートがありました。紺色の線が為替レートです。
PPP

(出典:国際通貨研究所 主要通貨購買力平価[ユーロ円])

マクドナルドのセットメニューが1000円を超えるような為替水準だと、チャートにするとこれくらいのギャップがあるものなのですね。

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