あつまろです。

これまで何度も取り上げてきた「栃木のすごい企業「マニー」」ですが、やっぱり震災の影響は業績にも響いているようです。

平成23年8月期の決算は、対前年度比で営業益が8.0%減、純利益が19.4%減となっています。今期の業績予想はもともと対前年度比で増益見込みだったため、当初計画比では純利益が23.8%減ということになります。

さて、数字だけでなくマニー社のコメントも見てみましょう。

マニー社「業績予想の修正に関するお知らせ」より抜粋
東日本大震災被災により、本社清原工場の建物・設備・棚卸資産等に、被災前の生産規模回復に概ね1ヶ月を要する程度の被害を受けた結果、製品在庫の毀損および生産の一時停止による生産遅延の影響を受け、営業利益については、上記売上減等の影響により、期初見込みから470百万円減の3,268百万円(前期比8.0%減)となる見込みです。減少額のうち、被災による影響額は約412百万円程度と見込んでいます。また、特別損失として、震災関連の損失・費用等約400百万円を見込んだことから、税引前当期利益では期初予想の3,807百万円から、880百万円減少し、2,927百万円(前期比19.4%減)を見込んでおります。

マニー社「東日本大震災による当社グループへの影響」より抜粋
当社本社工場(栃木県宇都宮市)につきましては、建物・内装に相当程度の被害を受けた箇所もありましたが、復旧工事も順調に進捗し、また生産設備・試験設備についても一部被害を受けましたが、既にほぼ被災前の生産能力を回復いたしております。

栃木県という立地から、どうしても地震の影響はあるだろうと思っていましたが、1ヶ月間で復旧したようでホッとしています。一時的な生産停止による売上機会損失や、特別損失は致し方なです。

企業にとって今後の震災影響懸念のひとつに需要縮小があります。景気の「気」は、人の気持ちです。被災地に対する「自粛ムード」。原発問題が収束しないことによる「不安感」。夏場の停電にむけての「節電」。気持ちを萎えさせる要素が多々あります。これらの要素が需要減に繋がります。この人間心理から来る「需要縮小」の企業に与えるダメージの大きさは、サブプライム・リーマンショック後でイヤというほど理解することにありました。しかし、マニーについては医療機器という商品特性や海外売上比が3分の2と高いことから、幾分のダメージはあるでしょうが、他産業と比べるとマシでしょう。

じつは今回の決算報告については、震災の影響以外にも目に止まった点があります。デンタル事業についてですが、まずはこのブログで2ヶ月前に取り上げた内容を抜粋します。

デンタル(リーマファイル)
国内シェア90%。3つの事業で唯一前年同期比で売上が下がっている課題領域。景気悪化により虫歯治療を我慢する患者が増えることにより受注が減る。偽ブランドに悩む。景気悪化による信用収縮でロシアや韓国など貿易保険が効かず、前払いに支払い形態を変えることによる受注減。同社の取引は円建てであるため、買い手にとっては実質値上がりなどいくつか問題が表面化しています。
虫歯治療我慢というのはビックリですが、信用収縮や円高などは外部要因で仕方ないところがあります。しかし、最も深刻なのは偽ブランドへの対処です。

これが今回の「業績予想の修正に関するお知らせ」において、
デンタルの一部途上国での復調やニセブランド対策の一定の効果による売上112百万円の増加
ということで偽ブランド対策に改善の兆しがある点です。医療機関からはニセモノと理解した上で安いから購入している企業もあるようですし、イタチごっこのようなところもあるので、100%根絶は難しいでしょうが、歯止めがきき始めたことには、ホッとしています。

これまで数年間マニーをチェックしてきましたが、地震直後に大きく売り込まれた際にようやくマニー株を買って私も株主の一員となりました。今回の業績修正で市場がどういう反応をするのかわかりませんが、私のマニーの将来への見通しは何も変わっていません。「キラ星のように輝く13銘柄」の構成メンバとして信頼しています。

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