あつまろです。

コモンズ投信ひふみ投信と直販アクティブファンドのセミナーに参加したこともあり、ファンドマネージャを始めとするプロフェッショナルと、私のようなアマチュア個人投資家との間の差を考えるようになりました。プロならではの優れた点もある一方、個人投資家だからこその強みもいくつかあると感じています。

ブログを通して「個人投資家VSプロ」というテーマについて考えていこうと思います。

今回はアメリカで最も成功したと言われているファンドマネージャー「ピーターリンチ」。彼の著書「ピーター・リンチの株で勝つ」で「アマチュアの強み」という言及をしており、彼の言葉からヒントを探ってみましょう。

アマチュアは視点さえ間違えなければ、プロや全体の相場よりずっと好成績をあげやすく、有利だ。
冒頭でピーターリンチはこう述べます。では、アマチュアがプロよりも有利なのはどの点なのでしょうか。

「プロのデメリット」

プロたちと10倍株との間にはさまざまな障害がある。株式は、多くの機関投資家が適切と考え、同じ多数のウォール街のアナリストが推薦しないことには、投資できない。誰かが最初の投資を進めてくれないかと、皆で手ぐすね引いて待っているようなものだ。プロたちは、面白い銘柄を買う理由を探していると考えたら大間違い。ファンドマネージャーはそういう面白い銘柄を買わないための理由を探している。無名の会社によって投資収益を狙うよりも、損するとたかが知れている安定感のある会社で堅実さを望むものである。
容易に想像できますね。ポートフォリオ一部を魅力的ではないと思いつつ、安定的な企業を組み入れる。大胆な銘柄への投資を敬遠し、顧客や社内メンバに説明しやすい銘柄を組み入れる。そういうことはありえそうな話です。

ファンドマネージャーが掘り出し物を買おうと決めたとしても、特定の業種や産業への投資を制限するなどの規則や規定にひっかかって、あきらめることもある。
これも想像できます。例えば、タバコやパチンコなどの特定産業への投資ができないかもしれません。それは規則などでなく、好ましくない産業として暗黙のルールかもしれません。
また、ファンドによっては、環境やインフラ系などテーマ型ファンドがあり、これらを運用するファンドマネージャは他に魅力的な銘柄があってもファンドに組み入れることはできません。

概してファンドマネージャーの仕事時間の4分の1は、直属の上司と、究極の上司とも言える顧客への説明に使われる。
そうでしょう、そうでしょう。社内上司へ向けたレポート、顧客への説明。ファンドマネージャやアナリストが100%投資に専念できるわけはありません。投資するには必要な手続きが必要です。
が、私はこれは単純にマイナス効果だとは思いません。レポートを買いたり、説明したりすることで自分のアイデアが練りあげられることがあると思います。逆に個人投資家は「直感」的に投資できてしまうので、しっかり自分自身がなぜ投資するのかを深掘りする機会が少なく、感情的に投資してしまうことがあり、個人投資家が学ぶべき点もあると思います。

「アマチュアのメリット」

上記で述べてきたことと反対にアマチュアは、投資結果の批評を受けたり、投資の説明を求められたり、なぜ買うのかを説明するためのレポートにとられる時間は必要ない、とリンチは述べています。

1銘柄だけしか持っていなくても、誰も文句は言わない。よさそうな株が一つでも見つからなければ、株に全く手を出さず、時期を見計らうこともできる。
私もリンチのこの意見には全面的に賛成です。相場が過熱していたら投資をしなくてもいい、これはすごいメリットだと思います。逆にファンドマネージャは時合いが悪いときでもある程度はポジションをとらなければなりません。

意識的に自分の仕事や商店街などで起こっていることを見るだけで、市場参加者が気がつくよりずっと以前に、スゴイ銘柄を見つけることができる。自分の働いている業界の変化や、消費者としての情報を意識的に利用すれば、10倍になる株を見つけられるだろう。
日常生活など身近なところにヒントを得て、10倍増銘柄を探すリンチらしいメッセージですね。ですが、私も同感です。たまに個別株を調べてブログで紹介しますが、その業界を知る人からは私が知らないような情報や、私よりも深い考察を頂くことがあります。実は自分に身近なものにこそ、投資のチャンスがあるのでしょう。これはアマチュアだけのメリットではなくプロも含めた万人にチャンスがあるということですね。

「投資家へのアドバイス」

ピーターリンチから我々に対するアドバイスです。

一般投資家のなかには、町に言ってドーナッツを食べることが株式の基礎的調査の第一歩になる、と気づいていない人が多く見られる。かえって、何も知らないわかりにくい会社への投資のほうが安心していられるような変な投資家心理がある。
ドキッ、としませんか? 私も心当たりあります。

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