あつまろです。

便器の王者TOTO。

なぜ海外事業の収益が低いんだろう?
欧米でのシェアが低いのはなぜなんだろう?

先日のエントリでも取り上げました。
日本のトイレは世界一(便器の王者TOTO)

実際のところはどうなんだろう?
気になったので直接聞くのがよかろうと
TOTOの広報グループIR担当に
電話して聞いてみました。

以下、会話のエッセンスを
Q&A形式でご紹介します。

TOTO TALK

(TOTOのHPより)

あつまろ:
中国が最も稼いでいる地域になりますが、
どうして所得が高い欧米では奮わないのですか?
なにか阻害要因がありますか?

IR担当:
阻害要因は特にないのですが、
進出から日が経っていないことが主な原因です。
特に欧州については、2008年から進出して
いまはまだ認知度を上げるというステータスです。

あつまろ:
欧州は硬水など水質がネックとなって、
ウォシュレット製品の壁となっているという噂を
聞きましたが、実際のところはどうでしょう?

IR担当:
製品のことになるのでお答えできませんが、
ヨーロッパでもウォシュレット製品を販売しています。

あつまろ:
では、水質が販売に対しての問題ではない
というわけですね。

IR担当:
そうなります。
水質よりもむしろ現地の競合他社が問題です。
日本には進出してきていないのですが、
現地には競合他社がいます。

あつまろ:
なるほど。便器は現地で生産し現地で販売する
地産地消型ビジネスと聞いていますが、
各地で地元メーカーがシェアをとる構図なのですね。
どうして便器は地産地消型ビジネスなのですか?
自動車のように輸出せず現地で生産するのは、
重くてスペースをとるため、輸送コストがかかるからですか?

IR担当:
それもありますが、便器は陶器でできているので
割れやすく輸出に向かないということでもあります。

あつまろ:
なるほど。パナソニックさんではアラウーノなど
陶器を使わない素材がありますが、
こういう素材であれば輸出型が成り立ちますね。
その点はどう考えられますか?
TOTO(東陶機器)というネーミングからも
陶器にこだわりがあったりするものでしょうか。

IR担当:
アラウーノなど樹脂製品と比べて
TOTOの主力製品である陶器の方が傷が付きにくく、
清潔で長期間使用に耐えうると判断して陶器を扱っています。

あつまろ:
欧米での競合他社を見渡してみると、
御社のような高価格帯の製品はあるんですか?

IR担当:
あります。当社は高価格帯をターゲットにしていますが、
日本でも中国でも欧米でも安い製品もありますし、
高価格帯があります。中国よりも欧米の方が高価格帯の
ライバルが多いです。
欧州ではブランド認知をこれから上げるという状況です。
欧米だと規格が違うという問題もありますので
それに対応することも必要です。
中国ではようやくブランド認知されて、
生産拠点もできて、ようやく収益が上がってきた
という状況です。時間がかかります。

あつまろ:
販売するためにはブランディングだけでなく、
現地の住宅メーカーやリフォームなどの
コネクションがいると思いますが、
それは欧州であれば生産拠点とセットで
一から確立するのですか?
M&Aをすすめるという選択肢はありませんか?

IR担当:
それは現時点ではコメントできません。

あつまろ:
欧米では安全性の問題からコンセントがなく、
ウォシュレットが使用できないという話を聞きましたが、
どうでしょうか。

IR担当:
ウォシュレットは日本も何十年もかけて、
ようやく一般に普及しました。
いまでこそ日本はトイレにコンセントがありますが、
昔は日本のトイレにコンセントはありませんでした。
欧米ではコンセントがないのが一般的ですが、
欧米はこれからです。時間をかけて普及させていきます。

あつまろ:
中国はが成長できた理由はこれまでの
説明以外に何かありますか?

IR担当:
中国は建設ラッシュと人口の多さから
トイレ個数が多いという特性がありますし、
新しいものを取り入れようという意識がありました。
TOTOという名前がどこまで一般の人に
認知されているかわかりませんが、
弊社製品が高級なトイレとして認知されてきました。

あつまろ:
中国においてはTOTO製品はステータスと聞きました。
今日はどうもありがとうございました。

「感想」

やはり、IR担当の方は
よく知っていらっしゃいます。

現地の規格やブランド認知度向上や
販路拡大など時間はどうしてもかかります、
が、スピードアップできる余地はあるはずです。

中国の企業が類似製品を出してくる前に
しっかり現地に定着してくれたらと思います。

また、中国や欧米以外にも
ブラジルやインドなど他の新興地域への
成長も楽しみです。

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