あつまろです。

ワークスアプリケーション(4329)

人事給与・会計等の基幹業務パッケージソフトの
開発・販売・保守を手掛ける企業です。

IT関連の企業への投資は、
移り変わりが激しいため
あつまろはできれば避けて通っているのですが、
この企業は気になる企業です。

この企業の特徴は、人事ソフト(COMPANY)です。
これが魅力的なのです。

何が魅力的かというと
導入する企業にとって魅力的なのです。

導入企業にとっての魅力

理由その1「永遠の無償バージョンアップ」

これが導入企業にとっての
最大のメリットではないかと思います。

制度改正やOSなどのインフラソフト変更によって
ソフトウェアは事あるごとに
変更(バージョンアップ)が必要になります。

これが無償だと言ってもらえると、
毎年定額保守料を払えばOKだということになります。

理由その2「ノーカスタマイズ」

企業ごとに仕事のやり方が違います。

その業務に対応したソフトを導入すると、
企業の業務自体を変更するか、
業務にあわせてソフトを変更するか
という2者択一の議論が起きます。

自社業務にあわせてソフトを変更するとなれば、
当然、その分の費用がかかります。

ですが、同社の製品コンセプトは、
既にあらゆる機能が組み込まれているので、
わざわざカスタマイズする必要がないというものです。

実際の企業の現場を見ていないので
どこまで本当かわかりませんが、
謳い文句にしているくらいだから
他社製品と比較すると、優れているのだと思います。

理由その3「多数の導入事例」

多くの企業が採用すればするほど、
そしてその企業が大企業であればあるほど、
新たに導入する企業が増えるはずです。

なぜなら横並びは安心感があるから。
例えば、「トヨタ自動車も使ってる」と聞けば、
あんなグローバル企業が使ってるくらいだから
安心できるだろうという信頼感が生まれます。

ここまでが導入企業にとってのメリットです。

一方、ワークスアプリケーションの
強みを見ていきます。

ワークスアプリケーションの強み

同社の基幹製品である人事給与ソフトウェアは
日本の大手企業の55%と圧倒的占有率を占めます。

そもそもソフトウェアは一度作れば、
同じものを売ればいいだけなので、
買い手が多ければ多いほど利益が増える仕組みです。

そして大きな強みは年間保守料を得ることです。
安定した売上が期待できますし、
導入企業が増えれば増えるほど利益率は高まります。

同社の掲げる無償バージョンアップは、
ソフトウェアの改修費用が同社のコストになりますが、
導入企業が増えれば、1社あたりの実質費用は減ります。

このビジネスは寡占化すると、
利益率は高くなりますし、
導入企業のビジネス要望を取り入れることで
より一層、ソフトが優れたものになります。

それは競合他社に対する大きな障壁を築くことになります。

また、同社はソフトを使って
業務そのものを代行する
BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)を
進めています。

業務そのものを請け負うことができると
ソフトウェアだけでなく、
さらなる障壁を築くことができます。

最近ではIFRSや内部統制などを契機に
会計ソフト分野も積極的に売り込んでいるようです。

人事ソフトで培った実績と人脈を糧に
水平戦略を展開することができます。

もちろん課題もあります。

ワークスアプリケーションの課題

最大の問題はグローバル化対策。

日本でトップだったとしても
世界を席巻するようなソフトがやってくると
全てをひっくり返される可能性があります。

では、世界に進出すれば?
という発想もありますが、
そう簡単に行きません。

各国の人事ビジネスを理解する必要があります、
そこには言葉の問題から商習慣、法制度の把握が必要です。
また、日本のITエンジニアは海外事業経験がほとんどありません、
言葉も大きなネックポイントです。

同社は「海外展開の準備段階」であると
と述べています。

海外に打って出るという野望があったとしても
相当な投資が必要でしょうし、
実際に成功するかどうかはわかりません。

海外企業M&Aや提携は必須でしょう。

が、現在同社の売上は200億円程度なので、
M&Aをするのも限界がありますし、
大きな投資をするための体力がありません。

ですが、避けて通るわけにはいきません。

あつまろが考える同社における
今後の戦略は以下のとおりです。

ワークスアプリケーションの戦略

まずは人事給与システムを確実にシェアを継続し、
プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントでいうところの
「金のなる木 (成長率:低、占有率:高)」とする。

そして水平戦略として会計ソフトなど他ラインナップの拡充や、
業務代行としてBPOの機会を得ることで
「花形製品 (star)(成長率:高、占有率:高)」を多く作る。

さらには海外展開にむけて
「問題児 (problem child)(成長率:高、占有率:低)」
を「花形製品」となるようにタネをまき始める。

経営の力配分としては「4:5:1」くらいでしょうか。

少なくともあと10年は国内のみのビジネスでしょう。

ですが、経営資源の1割を10年くらいかけて
振り分けることで、その後のさらなる成長が
開けてくるのだと思います。

最後に投資対象としての同社を考えましょう。

投資対象としてのワークスアプリケーション

PERは15倍程度で
営業利益率も10%弱で高くはないですし、
配当利回りが高いわけでもありません。

業績自体も景気後退の波をうけて
大幅に下げて、変動幅の大きいビジネスです。

また、社員採用人数も多く、
攻めの経営の現れともいえますが、
コスト増加要因でもあります。

ですが、向こう10年は
国内において成長余地があります。

同社はあと4年で売上2倍にするという目標ですが、
その成長予測をどう見るかです。

株価は既に大きく下がりました。
業績と共に株価の変動幅も大きいでしょう。

AP


リスクはありますが、
スパイスとしてポートフォリオに
加えるのも面白いかなと思っています。


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