あつまろのこだわり資産運用

個人投資家。長期的な視点で資産運用に取り組んでます。

2011年09月

にがおえ

あつまろです。

あるじゃん 2011年 11月号」の「カリスマ読者&人気ブロガーに学ぶ 人生が変わるお金の貯め方」という特集で取り上げて頂きました。

限られた誌面の中でうまく表現できるものだと感心しますが、気になったのは「にがおえ」。
IMG

えー!? 茶髪でちょっとロン毛になってる!しかも、なぜか歯が光ってる。。
実際は違います。ブログ右上にプロフ写真がありますが、後ろ姿ですが髪はそもそも黒です。

同特集には、相互リンク先である「ノマドライフ2.0  年収300万円からの資産形成」のcubさんも取り上げられています。絵がやたらとマッチョですが、実際のところはどうなんでしょう・・・

ちなみんび、以前日経ヴェリタスで掲載された「にがおえ」はこんなです。
にがおえ

まー、これも似てないです。

余談でした。。

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引き算のポートフォリオ

あつまろです。

「卵はひとつの籠に盛るな」というのが、投資の世界における教科書です。株式投資においては銘柄分散はもちろん、最近ではインデックスファンドなどで市場全体に手軽でお安く分散投資できる環境が整っています。

ポートフォリオは株式だけに限りません。国債や外貨MMFなどの国内外の「債券」セクタへの投資。REITに代表される「不動産」セクタへの投資。金(ゴールド)ETFに代表される「商品」セクタへの投資。個人投資家にとっては次々と便利な金融商品が提供されてきています。

私も数多くの金融商品、銘柄に投資をしています。私の場合、株式だと15年保有前提の長期投資を心がけているため、ポートフォリオが膨らんでいきます。
分散することなしに少数の銘柄に集中的に投資をすることよりも、分散投資にこだわるあまり、よく知りもなしない会社に投資をするほうがはるかに危険なのだということを、投資家本人でさえ考えてもみないのです。リスクの軽減を考えるあまり行きすぎた分散をするのは資金の無駄遣いです。
フィリップ・フィッシャーの言葉です。

「自分のポートフォリオを覗き込んで、引き算をしていく」という発想。投資を続ければ続けるほど、本当に信頼できる投資先を絞りたくなります。

アップルのスティーブ・ジョブズ氏はiPodやiPhoneなど革新的な商品を生み出しましたが、彼はアップル再建にあたり既存商品の8割近くをカット(停止)したそうです。ベストでないものは思い切って引き算をして、コア(核)に全力を注ぎこむ。そのプロセスがあってイノベーションを起こせたのではないかと思います。

ポートフォリオを引き算していく。現在の注目テーマです。

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ウズベキスタン旅行記 ―写真から感じる―

あつまろです。

ウズベキスタンに行ってきました。 「〜スタン」と聞くと危険なイメージがあると思いますが、少なくとも私が訪れた場所は非常に治安がよかったです。深夜に出歩いても全く危険を感じませんでした。

ウズベキスタンには14世紀に中央アジアを中心に一大帝国を築いたティムール帝国の首都であったサマルカンドを中心に歴史的建造物が数多く残っています。ティムール帝国以前もシルクロードにおける重要中継都市であり、栄えていた地域であったようですが、チンギスハンのモンゴル帝国で徹底的に破壊されたようで14世紀以前の建築物は稀です。

日本におけるウズベキスタンの知名度は低いのですが、優れた遺跡があり、もっと評価されてもよいと思います。今回はその片鱗として撮影してきた写真をアップします。

まずは、14世紀のティムール帝国の首都
「サマルカンド」

111
旅行前の私のサマルカンドのイメージはココ、レギスタン広場。「イスラム世界の宝石」とも言われるサマルカンド・ブルー。空も真っ青。

222
現在も修復中であるモスク。ここが該当するかはわかりませんが、19世紀前後のロシア侵攻でも相当の破壊があったそうです。侵略を受けたロシアに向けては、経済や生活に密着であるものの複雑な心理があるようです。

333
ウズベキスタンは古くはゾロアスター教、仏教が伝来したそうですが、7世紀頃のアラブ人(ウマイヤ朝)がやってきたあたりからイスラム教を信仰しています。が、ロシア人も多くやってきたことからロシア正教(キリスト教)もあるそうです。

444
イスラム教国のなかでも信仰が緩やかな印象。お酒も飲むし、ダンスも好きだし、顔を覆うヴェール(ブルカ)を着用する女性もみかけませんでした。

555
ティムールが眠るお墓(廟)。ライトアップもキレイで、西洋人観光客が多いです。とくにフランス人がいたるところで目につきました。理由は確認できませんでしたが、フランス人はウズベキスタンに対して特段の興味があるようです。

次は、中央アジアで最も古い町の1つ。イスラーム世界全体の文化的中心地として繁栄を誇ったオアシス都市
「ブハラ」

666
サマルカンドが青の都市だとすると、ブハラは土の都市。巨大なミナレット(塔)が町のシンボル。

10000
ラクダに乗って砂漠を旅するキャラバン隊が、この町を訪れて商品売買をしていたようです。

最後に、奴隷売買が行われていた町
「ヒヴァ」

777
城壁に囲まれた町全体が遺跡。現在の町の中はホテル、レストラン、土産物屋、民家ですが、独特の雰囲気を感じます。

888
未完成のミナレット(塔)。 サモトラケのニケやミロのヴィーナスとも共通する不完全ゆえの美しさすら感じます。

999
城門。東西南北に存在し、奴隷用などの用途があったそうです。夕焼けに映えます。

仏教・木造建築に慣れた日本人にとって、イスラム教・石(レンガ)建築は異国情緒たっぷりです。すごく遠い国のように思えますが、私は今回の旅行を通しての驚きは、日本を含む東アジアとの共通点でした。それについては、また次の機会にお話をします。

ご参考:「ウズベキスタン地図

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<2010年10月オーストリア>
オーストリア旅行記 ―オーストリアという国―
オーストリア旅行記 ―日本を発見―
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オーストリア旅行記 ―トラブル編◆

<2009年9月ブラジル、ペルー>
ブラジルに行って、思ったこと感じたこと
ブラジル事情
ブラジルで知ったこと
マチュピチュのこと
ペルーで知ったこと

<2009年2月トルコ>
トルコのすごさ −その1 地理的条件−
トルコのすごさ −その2 親日派トルコ−
トルコのすごさ −その3 イスタンブール−
トルコのすごさ −その4 トルコの歴史−
トルコのすごさ −その5 これもトルコ?−
ユニクロのヒートテックついに入手しました(トルコ番外編)

<2008年9月イタリア、ギリシャ、スペイン、クロアチア>
欧州で見た日本企業
ヨーロッパで感じた最強企業
えっと、昔にさかのぼって話はじめます。


<2008年1月ニュージーランド>
NZで知ったこと、感じたこと、考えたこと
NZで知ったこと、感じたこと、考えたこと
NZで知ったこと、感じたこと、考えたこと

<2007年7月>
フランス旅行を経てユーロ為替を思う
フランスでみえた日本企業、韓国企業

<その他>
ぼったくり経験談(海外旅行での失敗) その1
ぼったくり経験談(海外旅行での失敗) その2
ぼったくり経験談(海外旅行での失敗) その3

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中国のビジネスパーソンたち

あつまろです。

北京に出張行ったのですが、20代の多くの人と接する機会がありました。北京では他省から上京している若い人が多くいます。日本と似たような状況ですね。北京での住宅物件価格は東京と遜色ないどころか、北京の方が高いという状況になっているそうで、若い人たちはシェアルームをしている人が多いそうです。

他省から上京した一人に聞いてみたところ、7人で一緒に住んでいて「自分たちは家族だ」と言っていました。素敵だな〜と思いました。彼はけっこう英語ができたのでよくコミュニケーションをとっていたのですが、いつ勉強してるの?と聞くと、休みの日に同居している友人たちと一緒に勉強してるという話を聞きました。ほんと素敵ですね。

一方で、実家が北京にいる人に休みはどんなことしてるの?と聞いてみると、「ゲームしてる」という答え。北京に住む都会人は、日本の若者と変わらないのかな、なんてことを感じました。

日本においては「中国」の印象はあまりよくない印象ですが、一人ひとりに目をむけるとそれはただの偏見であることがわかります。人類みな兄弟という言葉がありますが、本当にそうだなと思います。

他省への意識がありますか?ということを問うてみましたが、特に中国一の経済都市上海についてはライバル意識が強いようです。上海人は「自分中心でわがまま」だと皆が口をそろえていました。一方で上海人からすると上海意外は全て田舎という風に思っているそうです。北京も田舎だ、ということで眼中にないような印象だそうです。上海の人とビジネスをすると障壁はありますか?と問うてみると、上海人全体は好きではないが、個人をみると他省出身者と変わらず全く普通に接するそうです。これも日本と中国の関係と同じですね、すごく当たり前です。こういう話を聞くと北京と上海の関係は、東京と大阪の関係と近い感じがありますね。

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バーゲンセールで買う勇気、ありますか?

あつまろです。

「株価が暴落する機会があれば 株価がバーゲンセールになるわけだからガンガン買えばいい、チャンスだ」 というのは言葉で聞くのと、実際に体験するのとでは全然違います。

サブプライム・リーマンショック後は、需要蒸発が発生しました。営業益2兆円あったトヨタもあっという間に営業赤字に転落するという自体が起きました。伝統的なバリュエーション指標値であるPERやROEは利益を前提にしており、数値は異常値を示して、直近未来については役に立たなくなる「狂ったコンパス」を持って投資家は行動を迫られました。

暴力的とも言えるほどの悲観が投資家を襲い、「バーゲンセールで買う」と勇ましかった投資家も「嵐が過ぎるのを待つ」と一気に弱気に。買い続けていたのは、毎月積み立てでファンドを購入するインデックス投資家ぐらいなものです。

狂ったコンパスを手に持って、それでも「チャンスだ、ガンガン買おう!」 と行動できる人は、自分の信じる道を持っている人です。ただし、信念をもって行動した人が成功するわけでもないのが、この世界の厳しい現実でもあります。

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中国の英雄企業「李寧」 現地調査レポート

あつまろです。

李寧は中国の国民的スポーツブランドであり、中国市場ではナイキ、アディダスと3強を形成していると言われています。

年初に「中国の英雄企業「李寧」が暴落中」というエントリーをしました。この後もどんどん株価が続いたため、この夏に投資をして株主になりました。

さて、先週北京に出張する機会があったので、李寧を現地調査しました。

まずは北京で働く20代前半の男性数人に李寧についてどう思うか聞いてみました。すると、「ナイキの方がデザインがいいので、李寧は買わない」という回答。う〜ん。想像はしていましたが、厳しい現実ですね。

ファッションビルにある李寧の売場も訪れました。陳列された商品をみても、「う〜ん、いまいち」。どこか垢抜けてない印象でした。シューズもどこかで見たようなデザイン。隣にあったナイキの売場と比べると、あきらかに差が出ていました。ただ、値段はやっぱり安くてナイキと比べると3〜5割安という感じです。

「安かろう、悪かろう」という段階で、まだ模倣の域を出ていない印象です。ナイキやアディダスの背中を見ながら、どんどんデザインも商品も洗練できる余地はありますが、彼我の差は大きそうです。ただ、中国では所得が上がるにつれて普段着ではなく、スポーツウェアを着用する機会がどんどん増えるはず。全ての人がナイキとアディダスを買うわけではなく、李寧は一定のシェアは保ち続けると思います。

現在は価格メリットを売りにしてナイキ・アディダスと渡り合っているようですが、一段のレベルアップがないとさらなる成長は難しそうです。現在もPER6倍台、配当利回りも4%超と割安水準が続いていますが、追加買いは控えた方がよいなと感じた次第です。

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ウズベキスタンに行ってきます

あつまろです。

ちょっと遅い夏休みをとって、今日から10日間かけてウズベキスタンに行ってきます。 「ウズベキスタン」という国名を出すと、,匹海砲△襪痢⊆0造和臂翩廖サッカー、という印象しか出ないようです。

場所のイメージがわきにくい方は「ウズベキスタン地図」をご参照下さい。中央アジアと中近東は全部ひっくるめて治安が悪いだろうというイメージがあるようですが、日本と聞くと全て放射能まみれという誤解を海外の人が考えているのと同じです。場所によります。ウズベキスタンは全体的に危険度は低い地域のようです。
#現在、外国の人にヒアリングすると、しょっちゅう地震が起こり、放射能汚染がある日本の方が「大丈夫?」と思われるかもしれませんね。

14〜15世紀にモンゴル帝国に次いで中央アジアを中心に一大帝国を築いたティムール帝国。その首都がウズベキスタンにあるサマルカンドという市。歴史的建造物がたくさんあります。ティムール帝国は当時新鋭のオスマントルコもアンカラの戦いで退けています。ティムール崩壊後は世界パワーの中心地はオスマントルコ帝国へと移りました。

日本にいるとヨーロッパの歴史文献はあるものの、ティムールに関しては極端に少ないので現地で直に歴史のかけらに触れ合ってこようと思います。

なお、いくつか書きためた記事があって、旅行中も最新記事をアップデートすることをしますが、予約投稿を使っているのでビックリなさらないように事前にお伝えしておきます。旅行後は恒例の旅行記をアップするつもりです。

<2010年10月オーストリア>
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NZで知ったこと、感じたこと、考えたこと
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<2007年7月>
フランス旅行を経てユーロ為替を思う
フランスでみえた日本企業、韓国企業

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ぼったくり経験談(海外旅行での失敗) その1
ぼったくり経験談(海外旅行での失敗) その2
ぼったくり経験談(海外旅行での失敗) その3

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ギリシャデフォルトに対してどう行動するか

あつまろです。

ギリシャを欧州債務不安と聞くと「またか」と思って聞き流してしまいがちです。が、そろそろギリシャ債務不履行(デフォルト)が現実的になってきました。欧州市場関係者においては、ギリシャデフォルトを織り込んでいるようです。怖いのはギリシャデフォルトがドミノ倒し芝居の開始合図になるということ。

欧州を中心とした銀行が連鎖破綻しないか、PIIGSなどの他財政懸念国も倒れないか、というのがポイントです。 ユーロの形が変わる可能性もあります。サブプライムリーマン・ショックを超える大混乱と大暴落が起こる可能性もあります。世界恐慌と同等レベルになるという最悪シナリオもひとつの可能性です。大恐慌後では株価は90%下落しました。日経平均が1000円を割り込むシーンを想像すると、世の中が大混乱している恐ろしい場面が脳裏に湧いてきます。

しかし、何十年と株式市場が冷え込もうとも私は買い続けるつもりです。大恐慌による暴落で投資した人は、長い潜伏期間を経て果実を得ています。私は長い長い冬を過ごす決意と覚悟があります。

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コマツ 〜日本の底力を体現する企業〜 下巻

あつまろです

日本を代表する優良企業、コマツを紹介しています。 

目次は以下8つで構成。
「1.事業内容」
「2.ダントツ商品」
「3.最強IT技術」
「4.系列みどり会」
「5.開発と製造現場」
「6.絶対王者キャタピラー」
「7.新興企業三一重工」
「8.中国市場の近況」

目次1〜2を上巻でご紹介しました。目次3〜5は中巻でご紹介しました。今回は目次6〜8のご紹介です。

「6.絶対王者キャタピラー」

建機業界のガリバー、キャタピラー。 売上高はコマツの1兆8000億円に対して、3兆2000億円(425億ドル)。円高の今でも倍近い差があります。営業利益(Operating Income)率も10%近くあり高収益体質です。30企業だけが採用されるNYダウ銘柄にも名を連ねており、アメリカを代表する企業のひとつです。

キャタピラーなくして、コマツがここまで成長を遂げることはなかったと私は思っています。コマツが低迷していた頃はキャタピラー製品を研究することで開発力を強化することができ、キャタピラーの日本市場進出に戦々恐々としながらも挑む姿勢を見せたからこそ現在のコマツがあるのでしょう。

現在のコマツのDNAとも言える「ダントツ製品」は、他社が簡単に追いつけない機能を搭載するというメッセージですが、この他社というのは国内競合である日立建機やコベルコ建機ではなく、キャタピラーを最も強く連想していると想像します。

海外売上高比率が8割を超過するコマツにとっては、どの市場でもキャタピラーと競合するはず。コマツがリードしてもキャタピラーだって黙ってはいない。最大の好敵手であるキャタピラーと切磋琢磨することがコマツ成長のキーワードなんだと思います。絶対王者キャタピラーがいる限り、コマツは挑戦者。

私はコマツがキャタピラーを抜いて世界一位に君臨する日が来ることを楽しみにしています。

「7.新興企業三一重工」

キャタピラーという前門の虎だけでなく、後門には狼がいます。 それが三一重工です。

中国の建設機械最大手で今年1〜7月の合計販売台数は1万4000台と早くも昨年の通年(1〜12月)を上回り、中国市場トップのコマツに約2000台差と肉薄。2011年度通期で逆転して市場トップを狙っています。
三一重工は中国市場だけでなく、視線は海外に向いています。すでに米国、インド、ブラジル、インドネシアで生産拠点作りが進んでおり、最近では、日本の油圧ショベル市場に進出すると発表しています。

コマツ野路社長は日経新聞で「新品を5年間使って中古に出した時、当社のショベルは半額だが、三一重工のは2割になる。それが市場の評価だ」と強気のコメントを出しています。

が、三一重工は「売上高の5〜7%を研究開発に充てている」とコメントしており、技術のキャッチアップは脅威です。また、研究開発に熱心なものの自前主義へのこだわりはなく柔軟です。油圧ショベルの基幹部品である油圧機器やエンジンは川崎重工業などから調達している。海外調達の約8割は日本企業からだそうです。自前技術で足りない点は、日本製品を組み込むことで商品力の差を埋めています。

コマツ野路社長は「エンジンも油圧機器もほとんどが日本製で、製造原価は当社より高い。それでも販売価格は安い。これで競争力を保てるのかは疑問だ。自分で作れるようにならないと市場は席巻できない」とコメントしています。私が脅威だと思っているのは、三一重工がこのまま成長していつの日か日本製品からの調達が不要になり、内製化できて利益率が向上するということです。韓国サムスンが日本部品メーカーから調達してきたのを徐々に内製化しているのと同じように、第二のサムスンになる可能性を秘めた企業だと思います。数年後にはキャタピラー、コマツ、三一重工の「建機三国志」が繰り広げられているかもしれません。

「中国市場の近況」

コマツは中国関連銘柄とみなされています。2011年になって中国でのビジネスに雲がかかってきています。4月までは順調に前年比2割増ペースで伸びていたコマツの建機販売。5月に入ると月初から前年割れに転じ、単月では39%減の大幅減となっています。

原因は、金融危機後に中国政府が打ち出した4兆元(約50兆円)の景気刺激策が息切れしたところに、投資の過熱懸念から中国政府が金融引き締めに転じたことが建機需要を鈍らせていると言われています。

もっとも中国では景気が過熱すれば、金融引き締めで調整し、景気が下振れすれば財政出動で需要を創出するという「手綱さばき」をしており、今回は一手のひとつとしてみることもできます。野路社長は「中国にある油圧ショベルはまだ50万台くらい。かつて日本でも70万〜80万台あったことを考えればまだ増える」とコメントしており、中長期の成長期待に変わりはないと思います。

中国の調整局面の入り口とも言える状況。株式市場でコマツ株が投げ売りを浴びせられている局面こそ、私たち長期スパンで考えることのできる個人投資家の出番です。動ずることなく、買いの一手で応じるのみです。

コマツ 〜日本の底力を体現する企業〜 上巻
コマツ 〜日本の底力を体現する企業〜 中巻

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コマツ 〜日本の底力を体現する企業〜 中巻

あつまろです

日本を代表する優良企業、コマツを紹介しています。 

目次は以下8つで構成。
「1.事業内容」
「2.ダントツ商品」
「3.最強IT技術」
「4.系列みどり会」
「5.開発と製造現場」
「6.絶対王者キャタピラー」
「7.新興企業三一重工」
「8.中国市場の近況」

目次1〜2を前回ご紹介しました。今回は目次3からになります。

「3.最強IT技術」

建機と言えばローテクなイメージを連想するかもしれませんが、じつはコマツが今日世界で競争力を保っているのはIT技術なしには語れないのです。

コマツの建機には「KOMTRAX(コムトラックス)」と呼ばれるIT技術が組み込まれています。コムトラックスは建機の稼働状況を遠隔監視するもので、もとは盗難防止のために作ったシステムでしたが、だんだんとアイデアが生まれ、コマツのビジネスを根底から変革する仕組みへと発展を遂げました。

365日24時間、コムトラックスから送られてくる情報は「宝の山」です。
komtrax


例えば、建機の稼働状況が分かることで部品の交換時期が把握でき、純正部品への交換をタイミングよく提案できる。燃料の使用量も分かるので、燃費の悪い顧客に対して効率的な運転方法をコンサルティングができる。
販売で終わらせることなく、アフターサービスに付加価値がつくことになり、顧客満足は向上し、収益機会の最大化を実現できるようになりました。

しかも、中国でのビジネスで、コムトラックスは思わぬ役割を果たしています。中国の顧客は割賦販売(分割払い)が主流。信用力の低い事業者にも建機の稼動状況をつかめるコマツは売ることができます。
買い逃げをしようにもGDPで遠隔監視できるため逃げれない。キチンと支払いをしない顧客には、エンジンを止めることで支払いを促すことができます。最悪の場合は建機の差し押さえで対応できます。与信や販売代金回収にむけての効果が高いため、思いっきって販売することができるというわけです。現在、コマツは中国市場におけるシェアは一位。商品そのものの良さもさることながら、コムトラックスが縁の下の力持ちの役割を担っています。

また、コムトラックスで建機稼働状況を把握することは、中国政府が発表する情報よりも中国経済の状況がリアルに把握でき、増産や減産にむけて手を打つのが早くなります。結果として在庫適正化、販売機会の逸失が少なくなります。

「4.系列みどり会」

世界トップのキャタピラーは内製化が経営方針ですが、コマツは協力会社への外部委託という経営方針の違いがあります。コマツの基本姿勢は、積極的に仕事を外に出すというもの。

コマツの協力会社が組織するのは「みどり会」。コマツは根拠のない値下げは要求しないという鉄則があり、
協力会社に新たに仕事を発注するときは徹底支援する。その結果、みどり会に属する協力会社は規模は小さいが、利益率は高い。コマツの工場では毎月、協力会社トップを招いて世界の経済状況や需要予測まであらゆる情報を開示する。

どうしてコマツは協力会社(みどり会)のため、そこまでするのでしょう?

ともに栄えるWin-Winの信頼関係を築きあげることによって、外注化で余った自社リソースを基幹部品の開発に特化、研究開発に注力することができます。また、世界需要に応えるための生産拡大にむけた投資リスクを
一社負担でなく協力会社と分かち合うことができます。

サブプライム・リーマンショックでは「とかげの尻尾切り」のように内製化に走って協力会社への発注を止めた企業が多い中、古き良き日本企業モデルを地で行くコマツは称賛を送らざるをえません。北米で「MIDORIKAI」が発足したそうです。日本型の系列がアメリカでもうまく作用するのでしょうか。

「5.開発と製造現場」

他のメーカーでは開発と工場とは分離している例が一般的だそうですが、コマツの場合は製造現場の工場に、開発部門を同居させています。

なぜでしょうか?

開発初期段階で生産担当者からの意見を聞くことができるからです、工場の量産化しやすい設計アイデアは生産担当者の方がノウハウがあります。この開発現場と工場の生産現場との「スープの冷めない距離」が好循環を生み出しているのだそうです。

コマツ 〜日本の底力を体現する企業〜 上巻
コマツ 〜日本の底力を体現する企業〜 下巻

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